【2本目】何者
何者【基本情報】
アマゾンプライムにて視聴可能
時間:97分 製作年:2016 製作国:日本
【簡単なあらすじ】
朝井リョウが直木賞を受賞し、大きな話題を呼んだ原作の映画化作品。ひとつの部屋に集まった5人の男女。大学の演劇サークルに全力投球していた拓人。拓人がずっと前から片想いをしている瑞月。瑞月の元カレで、拓人とルームシェアをしている光太郎。拓人たちの部屋の上に住んでいる、瑞月の友達の理香。就活はしないと宣言する、理香と同棲中の隆良。理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる5人。それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、徐々に人間関係が変化していく。「私、内定もらった…。」やがて「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬み、本音が露になっていく。人として誰が一番価値があるのか? そして自分はいったい「何者」なのか?(C)2016映画「何者」製作委員会
見る前のイメージ
「就活」の苦しみとかどうにもならない思いを描いた作品なのかな。
試験に受かるという意味では、自分自身もクリアしたい課題を抱えているので何かヒントがあればいいな。
感想・気づき
「あなた自身を一分間で表現してください」
と言われたら何と答えるだろうか?
肩書きを並べ虚勢を張ったり、自分を正当化しようとし過ぎて本音が見えなかったり、
そんな就活の戦い方をしていると、面接官の心を打つことはできない。
本編登場の就活生5人の中で"内定"を得たのは瑞月(有村架純)と光太郎(菅田将暉)の二人である。
その二人の共通点を分析すると、頑張る理由が明確であったという点が挙げられる。
- 母親と一緒に住むため(瑞月)
- 気になる人と出会うため(光太郎) ※詳しくは本編を見てみて下さい
頑張る理由が明確にあると自分と向き合う時間も増え、周りの雑音も気になりにくくなる。
恥じらいなど無くなり本音をさらけだしやすい状況が生まれる。
自然と人間的魅力や必死さが伝わり、面接官の心を打つことができるようになるのだと思う。
本編中の拓人(佐藤健)は、必死に取り組む人を笑うような一歩引いた目線で就活に取り組んでいる。
心に保険をかけ、落ちた時に心が傷つかないようにしているのだ。
その気持ちもものすごく理解できる。
ただ、それじゃダメなんだよね。。
自分と真正面から向き合えないから、本音も見えないし必死さが伝わらない。
限られた時間で個人の能力を見極めるのはほぼ不可能に近いのだから、
やはり大切なのは必死さだと思う。。
ラストシーンで殻を破り、自分をさらけだし面接に臨む拓人の姿は感動的だった。
決して論理的ではないけど心を打つような本音のコトバが聞けた気がした。
心の残ったワード
『頭の中にあるうちは何でも傑作』
『内定とると丸ごと自分が肯定された感じがする。だけど何も得られた気がしない』
学んだこと・知ったこと
朝井リョウ:若手小説家。平成生まれ初の直木賞受賞者。代表作『桐島、部活やめるってよ』『何者』
教訓・今後に活かせそうなこと
人を妬んだり羨ましがる暇があったら、自分のすべきことを見つめなおそう。
試験や課題に取り組むときは、恥ずかしさを捨て必死に取り組んでみよう。
就活の戦い方に正解などない、ましてや生き方に正解などない。
恥ずかしがらず必死さをもって生きていきたいと思った。
以上です。2本目無事書き終わりました。
お読み頂きありがとうございました!